錦織圭にとって、試練となる芝のシーズン 成績や芝の特徴とは?
全仏OPが終わり、クレーコートでも安定した結果を残した錦織圭。さらに上に行くための課題は「集中力」と語っていますが、6月からは苦手としている芝でのシーズンが始まります。
6月15日からはゲリー・ウェバー・オープン、6月29日からはウィンブルドンにのぞみます。
このページでは、芝に関する情報や特徴などを掲載しています。
錦織が苦手としている芝の大会
錦織は現在まで、芝での通算成績を37戦20勝17敗(勝率54%)としています。ハードの通算成績は156勝76敗(.672)、クレーは46勝20敗(.697)ですから、かなり芝の勝率が低いのがおわかりになるかと思います。
さらに、今季の成績を参照として見てみると、ハードでは26戦21勝5敗(勝率80%)、クレーでは16戦13勝3敗(勝率81%)となっています。ハード、クレーでの成績の良さが光りますが、逆に言えば、芝での成績の悪さも目立ってしまうほど、勝率に差があります。
ちなみに、ウィンブルドンの最高成績は2014年の4回戦進出となっています。この時は、ミロシュ・ラオニッチに1-3で敗れています。話はそれますが、松岡修造は1995年にウィンブルドンで、ベスト8に進出したことがあります。
芝の特徴
赤土(クレー)やセメント(ハード)に比べて、球速が速くなります。一方で、バウンドは低い上に、不規則になりがちです。このため、ストローク戦においてトップスピンが得意な錦織にとっては、やりにくいコートです。また、得意のフットワークも、芝だと足を取られやすく、対応が遅れてしまいます。そうなると、錦織の得意とする多彩なショットでの攻撃も出せなくなります。
そのため、芝を得意とするのはビックサーバーと呼ばれる高速サーブを打てる選手になります。芝では、低く、滑るような、高速サーブが打てるので、がぜん、有利となるのです。さらに、サービスからのネットプレーが効果を発揮しやすい特徴があります。