事件はバスケ界で起きている! プロローグ「発端」 終わりの始まり!?
FIBAより国際試合の出場停止を受けたことを発端に、リーグ統一への動きを加速させている男子バスケットボール。その構造はJリーグができる前のサッカー界に似ていることもあり、川淵三郎チェアマンに白羽の矢が立ちました。川淵氏はその剛腕で、統一化に向けて着実に舵取りを行っています。ただ、仮に統合に失敗すると、日本は男子だけではなく、何の問題もない女子までもがリオ五輪の道が断たれます。ここでは、そもそもの発端はなんだったのか、原因は何なのかについて見ていきたいと思います。
2006年に日本での世界選手権が行われることが決定して、プロ化の機運が一時的に高まったのですが、企業チームが賛成しませんでした。そこで、2004年にJBLから、新潟アルビレックスとさいたまブロンコスが脱退。さらには、独立リーグbjリーグを立ち上げたのです。初期には大阪、仙台など6チームでのスタートとなりました。
一方のJBLは「プロ化実行検討委員会」を2004年に立ち上げていたのですが、「新リーグ設立委員会」にトーンダウンしてしまいました。そのため、NBLには5つの実業団チームと8つのプロチームが混在している状況となっています。
bjリーグはといえば、完全なプロリーグとなっており、現在は22チームが参加するまでになっています。
このプロリーグが並立する状況に、FIBAは懸念を表明して、2009年に統合の要請を行いました。
このような中で、JBLはNBLに発展的な解消をとけました。しかし、統合はなかなかうまくいきませんでした。
すると、FIBAは2014年10月までに「トップリーグの統一問題」「ガバナンス能力にかけるJBAの組織改革」「代表強化」の3点を軸にした改革をJBAに迫る厳しい勧告を出したのです。それは、解決策が出なければ、国際試合がおこなえなくなる資格停止処分を下すという極めて厳しいものでした。合わせて、FIBAはタスクフォースのチームの派遣も決定して、日本のバスケット界の改革に協力する姿勢も見せています。
しかし、2004年から動きはあった両リーグ統一に関しては、運営形態など様々な問題があり、容易に解決できるものではありませんでした。そのため、日本は制裁を受けて、国際試合に出ることができなくなりました。ここにいたって、ようやく本気で解決する動きが出てきて、川淵氏の登場となったのです。
☆事件はバスケ界で起きている! リミットは6月まで! NBLとBjリーグ、統合問題は解決できるのか!?