女子バスケット リオ五輪確定! 渡嘉敷、吉田、本川、山本、間宮、コーチ、川淵氏ら関係者の感想や喜びの声
第26回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会にのぞんだ、女子バスケットボール・日本代表。アジア最強、世界レベルの中国を85-50という大差で破り、見事にリオ五輪代表の座をいとめました。
このページでは選手や関係者の喜びの声の要約を掲載しています。
吉田亜沙美(キャプテン)
ただただ、うれしいです。目標であるアジアチャンピオン、五輪出場をつかみとることができました。日本のバスケットをフルタイム表現でき、控えの選手ものびのびとプレーできたことがうれしいです。みんなに夢をかなえさせてもらい、本当に幸せです。
今回のチームは試合の間、集中力が途切れず、オリンピックへの思いも強いチームでした。スターターだけではなく、控えも含め良い選手がそろい、みんなが助け合うチームというところが強みでした。(最年長の)三谷藍選手が、最後にコートに立って、スリーポイントシュートを決めてくれたことが、何よりもうれしかったです。
渡嘉敷来夢
うれしさより、プレッシャーから解放されてほっとしている。中国との試合が、今のチームメイトとやれる最後の試合だったので、自分自身も楽しみたいと思っていました。決勝は気持ちしかないなと思っていました。過去の試合はすべて忘れて、何も考えずにプレーしたいと思いました。ファウルがならなくても、自分が決めれば良いという気持ちでのぞみました。オリンピックに出られる実感はわきませんが、今はただほっとしています。
間宮佑圭
(本来は得点もできる選手だが、リバウンドや守備で活躍)
こんな気持ちは初めてであり、うれしいの一言に尽きます。ディフェンスからと言い続けていましたが、それが本当に形になった大会でした。劣勢になっても、ディフェンスが崩れなかったのが、このチームの強みです。やっと、日本のディフェンスが形になりました。
本川紗奈生
(渡嘉敷と共に、大量得点でチームに貢献)
目標の優勝を決めることができて、すごくうれしいです。来年のリオ五輪に向けて、気持ちを新たに作って、がんばっていきたいです。自分たちは挑戦者であり、ひるむことも下を向くこともなく、戦おうと思っていました。若い分、チームには勢いがありました。自分の力が発揮できて良かったです。
山本千夏(大会途中からレギュラーとなる)
嬉しい気持ち、実感がわかない気持ち、両方があります。先発が決まった時は、逃げ出したいほど、プレッシャーがありました。準決勝ではその弱い気持ちが出てしまい、自分から崩れてしまいました。今日は開き直り、周りからの声もあり、自分のプレーをやることを心がけました。(得意のスリーポイントより)速攻からのレイアップで得点できて、落ち着くことができました。
内海知秀(ヘッドコーチ)
このような試合展開になるとは思っていないほど、理想的な試合となりました。チームとして目標に掲げているファストブレイク(速攻)も、出だしから出すことができました。五輪に出ていない選手のみのチームでしたが、リオ五輪(での活躍に)目標が変わって良かったです。
三谷藍(チーム最年長)
この年で代表で五輪の切符を取れて、ご褒美をもらった気分です。五輪未経験のメンバーで出場を決めることができて、一つの希望になったと思う。最後まで諦めない姿勢を見せられたかなと思います。
川淵三郎(バスケットボール協会会長)
(試合直後)夢にも思わなかった。決勝がこんなに楽に見れるとは…。今までの予選の中で、一番楽に見ることができた、 泣くほどのきわどさがなかった。本当によくやったね。本当にうれしい。
(帰国会見後)これほど圧倒的に勝つとは思わなかった。ぎりぎりで勝って、みんなで泣いた方が良かったんじゃないか(という冗談を話し)、過去のことは忘れて、入賞とか言わずに、メダルを狙ってほしい。選手も可能性を感じていると思う。(強化のために)予算がないとかは言わず、遠征などで強化していくことが重要。
このように川淵三郎氏は喜びを語ったが、大会前に女子選手の激励に訪れた時は、様相もだいぶ違っていた。くしくも、国際試合出場禁止が解かれて間もない時期ということもあり、真剣そのもので、選手に語りかけたのである。
「プレイヤーズファーストという精神を忘れて、協会がみんなに迷惑をかけてしまったことをお詫びします。(涙を見せて)心配かけて、申し訳なかったね。女子はアジアの代表として、五輪に出れる実力を持っているにもかかわらず、国際試合出場停止という処分を受けたことを、本当に腹立たしくて、女子の選手に対して、協会の幹部はどう思っているかと、本当に心からそう思っていた。今回はこういうチャンスが与えられたから、どうしても、それを突破して五輪に出場してほしい……どうも、ありがとう。これからも、一緒にがんばっていきましょう」
そして、女子代表は見事にこたえ、リオ五輪代表を決めたのだった。
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選手の声の参考:公益財団法人日本バスケットボール協会