クリエイターや裏方スタッフにとても興味があります。ジブリの鈴木敏夫Pだったり、FF14の吉田直樹P&Dだったり…
今週のお題「これって私だけ?」
これって私だけっていうと大げさですが、自分自身、クリエイターやプロデューサー、スタッフなどに興味を持つことが多いです。あまり、気づかなかったのですが、このブログで森下一喜(パズドラの生みの親・元漫才師)・松井優征(暗殺教室などの漫画家)・永田宏和(防災プロデューサー)などクリエイターの方々を取り上げて「あ、自分ってクリエイターが好きなんだな」ってつくづく思いました。
ジブリの鈴木敏夫さんはクリエイターではなくて、クリエイターを助けるプロデューサーです。しかし、企画を出したり、宣伝をする部分などは、ひょっとしてクリエイティブなことかもしれません。ともかく、鈴木さんの出している本は少ないですが、ほとんど読んでいますし、CUTなどのインタビューも大好きです。宮崎駿監督の盟友として知られますが、宮崎さんにとってもとても大きな存在だったようです。世間的には宮崎さんは巨匠…鈴木さんは影に隠れてしまいがちですが、宮崎さんと同じくらいの存在かもしれません。少なくとも宮崎さんにとっては、救世主的な存在でした。だからですが、宮崎さんは鈴木さんをある物語の登場人物として、絵葉書に書いたことがあります。その絵葉書には西遊記の孫悟空、猪八戒、沙悟浄、三蔵法師が描かれていました…鈴木さんを、宮崎さんはいったいどの登城人物に例えたのでしょうか?…答えは最後にあります!
僕自身は、元々、ジブリアニメが好きということがありましたが、「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」というラジオを聞くようになって、鈴木さんに興味がわきました。とても話すのがおもしろく、笑い話も多いですが、まるで講談師並みに上手です。それでいて、常識にあまりとらわれない自由自在なところもすごいなと思います。
川上量生さん(ドワンゴ会長=ニコニコ動画運営)との対談では、川上さんが番組中に弟子入りを直訴するというハプニングがあったり、ライブ感が強くて、おもしろいというのもあります。初期の頃は、藤岡藤巻さん(ポニョの歌の人)のネタが多く、爆笑の連続でした。「最初は誰?」って感じでしたが、鈴木さんの秘書があらたまって「藤巻さんとだけは、つきあわないでください。決して鈴木さんのためになるような方ではありません」などと言われ、宮崎駿監督がその秘書に藤巻さんの良さを説得したというエピソードがあります(笑)。藤巻さんは博報堂の社員ですが、ジブリに行くと言いながら、ジブリにもあらわれずさぼることもあるという、すごい人です(昔はおおらかな時代もあったんだと思いますが…)。
そうかと思えば、タクシーの運転手と話したり、落合監督が出てきたり、変幻自在という印象です。ジブリ汗まみれというタイトルも、鈴木さんの出したアイデアです。お勧めの回は、漫才師並みの掛け合いをする押井守さん(うる星やつら、イノセンス、攻殻機動隊)との対談。押井さんの毒舌をうまくかわしながら、鈴木さんがさらにやんわりと毒舌をかぶせ、押井さんに倍返しします。でも、本当は2人は友人だったりします(イノセンスのプロデューサーを鈴木さんが無給でつとめ、しかも、ジブリ人脈を生かしてスポンサーを多数紹介したこともある。古くは鈴木さんが大学時代に押井さんをたずね、映画談議をおこなっていた)。
鈴木さんといえばやはり、宮崎さんとの関係ははずせませんが、弟子だった庵野さん(エヴァンゲリオンの監督)との対談は、間接的に宮崎さんがわかる興味深い回です…最終的に風立ちぬの主人公の声優役に選ばれますが、そういう視点でも楽しめるかもしれません(庵野さんは、風の谷のナウシカでアニメーターとして働いて、ハードだったため帰宅せずに、机の下にふとんを敷いて寝ていた。後にエヴァがあたり、様々な業界の仕組みに疲れ切った庵野さんを、宮崎さんはとにかく休めとアドバイスし、救われたとのちに語っている)。
ちなみに、僕が好きな回は、大塚康生さんの会です。大塚さんはルパン3世のアニメーター。未来少年コナンでもタッグを組んでいます。宮崎さんの東映時代の先輩で、高畑さん(かぐや姫の物語・赤毛のアンなど多数のアニメ監督)の同僚でもあります。同志のような関係です。宮崎さんの恋愛エピソードやコナンでの不条理なエピソード、全体的にほんわか、おもしろい話がたくさんあります。大塚さんならではの、人柄が出て癒しの回です(笑)すべて、ジブリ汗まみれのホームページから、ラジオを配信しているので聞くことができます。
FF14の吉田直樹プロデューサー兼ディレクターについては…また、機会があれば書きたいと思います。ゲームをしてませんが、彼の動画はほぼ見ています。また、FF14の掲示板だったり、公式サイトの掲示板を一時期、寝る前に読むのが趣味だった時もあります…これは、ひょっとして、自分だけ…かも!?(笑)
出典:http://be-here-now.cocolog-nifty.com
A.宮崎さんは西遊記の孫悟空を鈴木さんに例えました。宮崎さんのアニメ製作は創造的でもあり、破壊的でもありました。高畑さんとタッグを組んでアニメつくりを行うことが多かったのですが、アニメはあまりヒットせず、行く先々のスタジオでとにかく高い水準を要求するのが宮崎さんでした。そのため、スタジオが壊滅したこともありました。宮崎さんは一時期、干されたような感じになって、アニメを描いていた時期もありました。そんな時に、アニメージュの副編集長だった鈴木さんが突如現れ、先頭に立ち、アニメ化の企画や、スポンサーの獲得など、どんどん道を切り開いていて、助けてくれた存在となったのです。意外ですよね!? 世間はやっぱり、孫悟空のイメージを宮崎さんに抱いていると思いますから…鈴木さんは宮崎さんに出会った時に「こんなところに本物の作家がいたのだ!」と感動したと言います。朝10時から、次の日の朝5時までアニメを描きまくる宮崎さん。一方で大先生と呼ばれる作家たちは、夜になると飲み歩く…そんな姿を芸能雑誌の記者の時に見ていた鈴木さん。まさに、2人の出会いによって、ジブリはその熱い風を生み出したといえるのではないでしょうか? そんな素敵なエピソードを、最後に紹介しました。