第38回日本アカデミー賞2015をちょっと楽しむガイドブック 『永遠の0』『ふしぎな岬の物語』『紙の月』『蜩ノ記』『小さいおうち』
第38回日本アカデミー賞2015
日時:2月27日/16時~19時半
場所:グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール
入場券:4万円(フルコースディナー付き)
(第37回の様子)
出典:http://www.japan-academy-prize.jp/
テレビ放送
2/26(木)CS 日テレ/23:00~24:00「まもなく発表!日本アカデミー賞まるわかり完全ガイド」(再放送)
2/27(金)日本テレビ/21:00~21:54「第38回日本アカデミー賞授賞式」
3/14(土)CS 日テレ/20:30~「第38回日本アカデミー賞授賞式・完全版」
司会者
西田敏行・真木ようこ
出典:http://www.japan-academy-prize.jp/
両司会者が意気込みを語っています!
〝 「昨年公開した作品の中に私の出演作品もあったんですが…」「普段なかなか会えない俳優仲間たちとこの会場で会うのが楽しみで、今からあの人にはどんなこと聞こうかな、といろいろ考えています」(西田)
〝「初めての司会の仕事でとても動揺していますが、自分なりに頑張って素晴らしい授賞式にしたいです」(真木)
プレゼンターには松田龍平、リリー・フランキー、久石譲、石井裕也監督、鈴木敏夫(ジブリプロデューサー)など、豪華な顔ぶれが出席します。
優秀作品賞
永遠の0
監督:山本貴(優秀監督賞ノミネート)
主演:岡田准一(優秀主演男優賞ノミネート)
出演:三浦春馬(優秀助演男優賞ノミネート)
井上真央/吹石一恵/風吹ジュン/夏八木勲/橋爪功
興行収入:87,6億円
受賞歴:第16回イタリア ウディネ・ファーイースト映画祭グランプリ
原作:百田尚樹(元探偵!ナイトスクープの放送作家)
あらすじ:佐伯健太郎が本当の祖父、宮部久蔵という特攻隊になって散った人物を姉と共に、生き残った関係者に話を聞いて人物像を探っていく物語です。
宮部久蔵は臆病者と呼ばれながらも、生きることに執着した天才パイロットでした。
紙の月
出典:http://eiganetabareyokoku.blog.so-net.ne.jp/
監督:吉田大八(優秀監督賞ノミネート)
主演:宮沢りえ(優秀主演女優賞ノミネート)
出演:小林聡美(優秀助演女優賞ノミネート)
池松壮亮/大島優子/田辺誠一
原作:角田光代
ストーリー:巨額横領事件のテーマにしている。不倫をした銀行で働く派遣社員の主婦が、徐々に行動をエスカレートしていく様を描いている作品・・・と、これだけだと、身もふたないですが、評価はおおむね高いです。筆者が見ていないので、あまり参考にならない意見だと思ってください。
小さいおうち
監督:山田洋次
主演:松たか子
出演:黒木華(最優秀助演女優賞ノミネート)
倍賞千恵子/片岡孝太郎/吉岡秀隆/妻夫木聡/橋爪功/吉行和子
興業収入:12,6億円
原作:中島京子
受賞:黒木華・第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)
音楽:久石譲
蜩ノ記(ひぐらしのき)
監督:小泉堯史(優秀監督賞ノミネート)
主演:役所広司(優秀主演男優賞ノミネート)
出演:岡田准一(優秀助演男優賞ノミネート)
堀北真希
興行収入:11,2億円
原作:葉室麟
ふしぎな岬の物語
監督:成島出(最優秀監督賞ノミネート)
主演・企画:吉永小百合(最優秀主演女優賞ノミネート)
出演:笑福亭笑瓶(最優秀助演男優賞ノミネート)
竹内結子(最優秀助演女優賞ノミネート)
阿部寛/笹野高史/小池栄子/ 春風亭昇太
原作:森沢明夫
興行収入:12,6億円
受賞歴:第38回モントリオール世界映画祭・審査員特別賞グランプリ/エキュメニカル審査員賞(審査員特別賞グランプリは、グランプリに次ぐ評価の高い賞となります)
物語:千葉県安房郡鋸南町に実際にある岬カフェという喫茶店が舞台になっています。岬カフェ…そこは海が見え、のどかな時間が流れる場所。
女主人悦子(吉永小百合)が入れるコーヒーを目当てに、今日も常連客が集います。何でも屋を営み、たびたび問題を起こす浩二(阿部寛)、ひそかに悦子に思いを寄せる常連客のタニさん(笑福亭笑瓶)、漁を営む徳さん(笹塚高史)、その娘で父に素直になれないみどり(竹内結子)。この他、様々な登場人物との温かいふれあいを描きます。しかし、喫茶店は火事にあい、親しい人との別れなどが続き、厳しい現実が襲います。悦子は苦しみの先に、どのような未来を見出すのでしょうか…。
キャストコメント
撮影は、実際にある“くじら祭り”のシーンを入れたり、喫茶店での結婚式のシーンを花畑の中で撮影したり、房総の自然と喫茶店が作品の中でメロディを織りなすようにしました。プロデューサーとしては、1ヵ月以上週に6回くらい、編集ラッシュ、音楽入れ、フィルムミックスなどに付き合い、生まれて初めて“スタッフ”の一員となり、大変さがわかってとても良い経験でした。(吉永小百合)
この作品は、役者の経歴、そして人生の中でも宝物になりました。作品に参加する中、事務所の先輩でもある吉永さんは手紙を5通ほど書いて下さり、鶴瓶さん、竹内さんをはじめ全ての人に助けられながらこの作品を作りました。「幸せは、なるものじゃなくて気付くもの」と原作者の森沢さんも仰っていましたが、完成した映画を観て、すごく幸せな気持ちになりました。現場も本当にあたたかい空気の中、集中させて頂きました。 (阿部寛)
女優になったからには、一度は同じ場所に立ちたいと願っていた吉永さんと共演することが出来て、ありがたく光栄でした。撮影現場でこんなに大らかな気持ちでいられることはそうないくらい、のびのびと演じさせて頂きました。吉永さん演じる悦子さんが映画の中で注ぐ珈琲のように、一滴一滴色んな人の感情が詰まった作品です。セリフにはない人の思いが、香りのように漂ってくる優しい映画で、この作品が大好きです。(竹内結子)
僕も吉永さんからの手紙は4通持っています(笑)完成した映画を観て、すごく優しい映画だなと思いました。いつも誰かが誰かを気にかけていて、一人じゃないんだと思える作品です。吉永さんとはこの映画を含めて3作品ご一緒させて頂いてますが、いつも不思議な気持ちになります。今回は役の間柄上、撮影中は吉永さんから手をつながれたり、腕を組まれたり、本名の「学君」と呼ばれることがありました(笑)(笑福亭笑瓶)
出典:映画『ふしぎな岬の物語』完成報告会見 レポート! | 東映[映画]
「共に企画から携わった吉永さんを中心として、スタッフ・キャストが皆心を一つにし、大変良いチームワークで作り上げることができました。人と人とが思いを持って『つながる』ことだけが人を救っていく、という普遍的なテーマが海外でも受け入れられたことを大変うれしく思います。本当にありがとうございました」(成島出監督)
出典:ふしぎな岬の物語:モントリオール映画祭でダブル受賞 吉永小百合主演&初プロデュース作 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
興行収入で見ると永遠の0がダントツです。海外実績ではふしぎな岬の物語になります。
作品として最も評価を受けて、最優秀作品賞を取るのはどの作品になるのでしょうか?
注目していきたいと思います!