ショーシャンクの空に スティーブン・キングの負けじ魂と友情の素晴らしさ
今週のお題「ふつうに良かった映画」
この映画は自分の中では最も好きな映画の一つです。
4回くらい見てるかもしれません^^;
原作はスティーブン・キング。
ホラー作家として有名ですよね。
キャリー、シャイニング、ミスト…etc
ちなみに、映画のシャイニングはジャック・ニコルソンが暴走し、最初から、かなりおかしい人になってしまって、ホラーというより、コメディになってしまったという指摘があります笑
(これは監督キューブリックの演出も大きく影響しているようです)
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スティーブン・キングとしては徐々に、感化されおかしくなっていく様子を表現したかったのだと思います。
ジャック・ニコルソンはもう最初から、のりのりでしたもんね笑
ともかく、スティーブン・キングは映画版を嫌い、ドラマ版でリメイクしたほどです。
ショーシャンクの空にはそんなホラー作家のスティーブン・キングの別の面が見られます。(以下ネタバレです!)
つまり、主人公は妻に不倫され、その妻を殺害した罪に問われて一生牢獄に入るような刑期で入獄します。
しかし、実際は免罪で、彼は関わっていないのです。
牢獄の中はカオスで、銀行マンでエリートの主人公にはとてもつらい環境でした。もともと寡黙な主人公は、他の囚人とのかかわりをほとんど持ちません。
そんな主人公を、牢獄にいるひどいグループの連中は乱暴したりします。
一方で、調達屋のモーガン・フリーマン役の囚人は、主人公と気が合って、少しずつ仲が良くなっていき、友情を深めます。
主人公は税金などの知識が豊富で、刑務所の所長に気に入られます。それで、刑務所に図書館を作ったりします。そして、免罪と後にわかるのですが、所長は彼を手放さないばかりか、何日も独房に閉じ込める罰を与えて、一生、自分に仕えさせようと試みます。主人公はついに、脱獄をくわだて、実行します。主人公は、石を収集する趣味があり、調達屋に小さなハンマーを頼んで、それで何年もかけて、少しずつ牢屋の壁を掘っていたのです。所長は脱獄した主人公に、自分がやっていた悪事をばらされて、ジエンド。
一方、調達屋は仮出所を認められますが、もうかなりの老齢でした。しかも、ずっと刑務所にいて、トイレさえ、許可をもらえなければできないありさま。先に仮出所した仲間の老人が、社会に復帰できず自ら命を絶ってしまたように、彼も悩みます。そんな時、主人公から脱獄する前に言われた言葉を思い出し、ある場所をたずねます。
そこには、主人公の居場所が書かれた紙や旅費がありました。
調達屋役のモーガン・フリーマンはその場所を訪ねます。
そこは、アメリカを渡ったメキシコにある海辺でした。
そこで、主人公と再会をはたし、映画は終わります。
「必死で生きるか、必死で死ぬか 俺は生きるぞ」というセリフが、とても印象的で、最後の海のシーンと音楽が本当に美しく感じられる作品でした。
スティーブン・キングは売れない時代、クリーニング屋のボイラー室で働いて、その片隅で文章を書いたりしていたそうです。
ショーシャンクの空には主人公の不屈の心、友人への親愛を感じさせる素晴らしい作品だと思います。
ちなみに、うちの父親にスティーブン・キングのことをたずねると、「ああ、あのスタンド・バイミーね」と、ベン・E・キングと勘違いしていました笑
スタンド・バイミーはスティーブン・キングの作品ですが、これを歌っているのがベン・E・キングなのです笑