室伏広治 日本のスポーツ史に残る偉業を達成 五輪、世界陸上の金メダリスト 選手名鑑
五輪では2つのメダル、世界陸上では3つのメダルを獲得している室伏広治。抜群の運動能力と、類まれな努力で数々の偉業を達成してきました。
このページでは、室伏の経歴、記録、エピソードなどを掲載しています!
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室伏広治(むろふし こうじ)
nekotank
静岡県沼津市出身
1974年10月8日うまれ(41歳)
187㎝/99㎏
本名:室伏アレクサンダー広治
自己ベスト:84m86(2003年)
成田高等学校、中京大学を経て、中京大学スポーツ科学部・准教授に就任。現在は東京医科歯科大学教授
主な実績
五輪:アテネで金、ロンドンで銅
世界陸上:エドモントンで銀、パリで銅、大邱で金
家族
父親:室伏重信(アジアの鉄人、前ハンマー投げ・日本記録保持者・コーチ)
母親:セラフィナ・モーリツ(五輪やり投げルーマニア代表・重信とは離婚している)
妹:室伏由佳(アテネ五輪ハンマー投げ代表、円盤投げ・日本記録保持者)
経歴
幼少期より、テニス、水泳、野球、少林寺拳法、ゴルフなど、様々なスポーツを経験。 中学2年生までは、ロサンゼルスに住んでいた。
帰国した先の中学校では、複数の部活動を掛け持った後、陸上部で三種競技(砲丸投、走幅跳、400m)を行った。
高校に入学後は、様々な陸上競技を経て、ハンマー投げを専門種目とした。インターハイでは2連覇、日本高校新記録・高校最高記録を樹立した。
中京大学に入ると、父重信からもコーチを受けるなどして、インカレ4連覇、日本学生記録を樹立。
1995年の世界陸上ヨーテボリ大会では、67m06を投げて、予選35位。
1997年にミズノに入社。同年の世界陸上(アテネ)では、74m82で10位。
1998年の群馬カーニバルで、76m65を投げて日本記録を更新。父親を超えた。
1999年の世界陸上(セビリア)では、75m18で予選14位。
2000年のシドニー五輪では、76m60で9位。
2001年の世界陸上(エドモントン)では、82m92で銀メダル。世界陸上、五輪を通じて、投擲種目・日本人初のメダリストとなった。
2003年のプラハ国際では、当時の世界歴代3位となる84m86(室伏の自己ベスト)を記録。 同年の世界陸上(パリ)では、転倒による負傷もあったが、80m12で銅メダル。
2004年の日本陸上で10連覇達成。アテネ五輪では82m91で金メダル。投擲種目において、アジア人初の快挙を達成した。
2007年の世界陸上(大坂)では、80m46で6位。
2008年の北京五輪では80m71で5位。
2011年の世界陸上(テグ)では、81m24で金メダル。36歳での優勝は、男子最年長記録。日本人初の五輪・世界選手権二冠を達成。
2012年のロンドン五輪では、78m71で銅メダル。
2013年の世界陸上(モスクワ)では、78m03で6位。
2014年の日本陸上では、73m93で優勝、この大会で実に20連覇達成。
2016年の日本陸上(6月24日)・ハンマー投げでは、リオ五輪の出場がかかる。
エピソード
室伏は世界の強豪選手に比べ、軽量である。しかし、父親譲りの回転中に軸を背面に倒す「倒れこみ」、高速ターンを武器に、世界最高のアスリートとなった。
軽量でも世界と戦えるのは、並外れたジャンプ力とスピードがあるため。
握力に関しては、テレビ番組で測定した時に、針が振り切れてしまったという(推定120㎏以上)…。
背筋力は398㎏もあると言われる。
立ち幅跳びは3m60cm(1900年から1912年までは五輪競技だった種目。公式の世界記録は3m47㎝)
独自のトレーニングを行うことでも知られ、扇子や投網を投げる練習法などが、テレビでも紹介されている。
最も影響を受けたのは、コーチングも受けた溝口和洋(男子やり投日本記録保持者)
好きな格闘家はヒクソン・グレイシー
さいとうたかをが、ゴルゴ13が実写化されるならば、室伏広治が適役と語ったことがある。
1996年には、60m走、20m走、立ち五段跳び、ベンチプレス、スクワットで満点を出して、ボブスレーの長野五輪代表候補となった。しかし、ハンマー投げに集中するため、出場はならなかった。
2005年にプロ野球の始球式を行った際は、131km/hを記録している。
テレビ番組の企画ビーチフラッグスで、ドノバン・ベイリー(100m・当時世界記録)に勝ったことがある。
生後4、5か月目で、物干しざおにぶらさがり懸垂をした、さらに足をおさえて名前を呼ぶと腹筋をした。
マラソンなどの長距離が苦手。
「メダルの色はいろいろありますが、本当に重要なのは、そこに向けて努力していくことじゃないかと思います」
「金メダルが目的であってはいけない。何のために金メダルを目指すのかが大事」
「弱い負荷しか体験したことのない人間は、強い負荷に耐えられない。『負』に対する免疫を作るためにはどん底を恐れてはいけない。いやむしろどん底をともにすべきだ」など、室伏の言葉は、「室伏語録」となっている。
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