シェリー=アン・フレーザー=プライス 100m、五輪連続の金メダリスト 選手名鑑
陸上競技の花形、100m走で世界のトップにいる選手が、シェリー=アン・フレーザー=プライスです。裕福ではない生い立ちながら、努力を重ね、ついには100m走の頂点に立ちました。
北京・世界陸上、リオ五輪でも金メダル獲得が期待されています。このページでは、シェリー=アン・フレーザー=プライスについてまとめています。
シェリー=アン・フレーザー=プライス
ジャマイカ出身
152㎝/57kg
1986年12月27日生まれ
競技:100m/200m
記録:100m(10秒70)/200m(22秒09)
住民以外、立ち入り禁止というスラム地区出身
父親は同じ地区に住んでいたが、同居はしていなかった。
母親、兄・弟と共に暮らしていた。
母親のしつけは厳しく、勉強もよくやらされた。
家は貧しく、地元の有名校に合格したものの、授業料が払えなかった。また、陸上の大会に裸足で出場したというエピソードをもっている。
この頃のことを、「生まれ育った環境が、我慢強さ、一生懸命働くこと、生き延びる意思の強さを与えてくれました。自分と家族のために、一生懸命でした」
この頃、見知らぬ若い資産家の女性が、プライスの援助を申し出たことで、高校に入学することができた。
高校時代はそこまで、本格的に陸上に取り組まなかった。母親が勉強を重要視していたからである。
プライスが本格的に陸上に取り組み始めたのは、ジャマイカ工科大学に入学してからである。しばらくの間、タイムも11秒31と並で、身長も低いことから注目される存在ではなかった。
しかし、2008年の北京五輪・国内選考会で2位に入る。さらには、北京五輪で10秒78という好タイムで金メダルを獲得。
2011年のテグ世界陸上では、100mは4位。リレーで銀メダルを獲得。
2012年のロンドン五輪では、100mで金メダルを獲得。200mはフェリックスに次ぐ2位だった。
2013年のモスクワ世界陸上では、100m、200m、リレーで金メダルを獲得した。これは、世界陸上で女子初の短距離3冠となった。
同年には、IAAF世界最優秀選手賞を受賞した。
ポケット・ロケット財団を設立し、自分と同じような境遇の子供を支援している。