阪神マートンのタックル(体当たり)の是非 里崎、福留ら関係者の意見は?
阪神のマット・マートンがタイミングアウトの場面で、ヤクルトの捕手西田に体当たりタックルをしたことに端を発するこの問題。2回1死三塁の走者であるマートンは、右飛の場面で、本塁にタッチアップ。しかし、右翼手・雄平の好返球で、タイミングは完全にアウトでした。それでも、マートンは体当たりして、捕手の西田を吹き飛ばしました。この行為がきっかけで、両軍が飛び出し、一触即発の場面となりました。
このページでは、関係者の意見の要約を中心に、マートンは処分すべきかどうかを、考えていきたいと思います。
伏線
実はマートンは、2013年の5月12日にも、本塁に突入して、ヤクルトのキャッチャーである田中雅の左鎖骨骨折させています。また、当時の捕手の相川にも体当たりしたことがありました。
ヤクルトの言い分
真中監督「日本のルールに従うべき」
本塁ベースを西田があけているのに、タックルするというのはない。日本には日本のルールがあるのだから、マートンもそれに従うべきだ」と怒り心頭の様子です。
また、審判団には「勇気をもってジャッジしてほしい、なぜなら、選手生命にかかわる問題だからだ」と話しました。
捕手の西田
「突っ込むタイミングじゃないけれど、大丈夫。捕手は2人しかいないし、熱くなっても仕方がない」と、いたって冷静にこの件を受け止めています。
同僚である福留の意見「リスクは互いにある」
「本塁はあけているように見えなかった。マートンが悪いという意見もあるだろうが、ランナーは空いていなければ、こじ開けるしかない。それに、体当たりではなく滑れば、故障のリスクがある」。この福留の言うリスクとは、過去に福留がスライディングした時に、捕手に乗られて、右ひざを故障した経験からのものです。つまり、捕手だけではなく、ランナーにも同様にリスクはあるのだと語っています。
また、「体当たりをされる場合では、捕手も力を抜いていなすやり方もある」と、対応に関して意見を述べています。
里崎智也(元ロッテ捕手・日本代表)「問題のないプレー」
「マートンがスパイクの歯を向けて危険なスライディングをしたというわけではない。タイミングがアウトの状況で、正面からタックルをして落球を誘う行為は問題がないプレーである。WBCの大会ならば、こういったプレーは普通に起こり得る。キャッチャーはホームの一角をあけるというルールがあるが、ランナーはそこに滑らなくてはいけないというルールはない。勝ち負けが決まる大事な場面での体当たりは、仕方がないことだ。一方で、真中監督が士気をあげるために、抗議をするというのは理解できる」と、両者への見解を述べています。
また、「キャッチャーがあのタックルを嫌がるのであれば、キャッチャーをやめた方が良い。ホームの死守はキャッチャーの宿命だ。ただ、踏ん張って防ぐのではなく、あえて飛ばされて、相手の勢いを和らげるなど、守る工夫をしないと、怪我につながる」と語りました。
NPBの判断
あのタイミングでぶつかるのは仕方がないと不問になりました。
コメントの参考::マートンの本塁タックルの是非 (THE PAGE) - Yahoo!ニュース