成長する14歳の中学生 伊藤美誠
世界卓球2015を終えた伊藤美誠の世界ランキングが、11位に上昇しています。世界卓球では、期待された平野美宇とのダブルスで、2回戦敗退と結果を出せなかった伊藤美誠。しかし、シングルスでは確かな実力を発揮して、唯一、日本の女子でベスト8まで勝ち進みました。中学生ながら、物おじしないその姿は、日本だけではなく、中国でも多くの観客を魅了。卓球大国に確かな足跡を残した平野美誠は、新人賞にあたる「ニューカマー賞」を受賞しています。
伊藤 美誠(いとう みま)
静岡県出身
2000年10月21日生まれ
153㎝
所属・スターツコーポレーション
2011年に全日本卓球選手権の福原愛が持つ、史上最年少記録を更新した。
2014年には平野美宇とのダブルスで、ドイツオープン、スペインオープン、ワールドツアーファイナルで優勝した。
2015年のドイツオープンでは、14歳152日で優勝という快挙をはたし、郭躍の持つ最年少優勝記録を大幅に更新した。
練習量がすさまじく、幼稚園の時から夜中の2時まで練習するほどであった。
世界卓球2015での活躍
世界卓球では、期待されたダブルスで早々に敗退するも、シングルスで立ち直り、準々決勝まで勝ち進みました。女子シングルスは、日本のエースの石川、福原らが序盤で脱落しただけに、日本の注目が伊藤美誠に集まりました。
3回戦では福原愛を破ったビレンコに圧勝、準々決勝では残念ながらロンドン五輪の金メダリスト・李暁霞に2セット取るも敗退。
「ダブルスでは悔しかったけど、シングルスでは、自分のプレーができたから、悔いはないけど、ちょっと惜しかったから悔しい」と、初々しいコメントを残しました。
対する李暁霞には「想像以上だった。技術面で独特の優れたところがある。将来性があり、すばらしい選手」と健闘を称えられました。中国勢に対して、可能性を見せた試合になったと言えるかと思います。
2016年のリオ五輪での活躍がかかる中学生の伊藤美誠。世界卓球がおこなわれた蘇州では、確かな足跡を残して帰国の途につきました。
☆世界卓球2015シングルス4回戦&準々決勝 伊藤美誠のビレンコ、李暁霞戦 試合内容