阪神 背番号『19』 藤浪 エースへの道
藤浪晋太郎
2015年は、能見、岩田、メッセンジャーとともに、先発4本柱の中心として期待されている藤浪選手。
198cmから繰り出すMAX157キロのストレート、鋭く曲がるスライダーなどを武器に、阪神史上2人目の高卒新人、2年連続2ケタ勝利を記録しています 。
スケールの大きい藤浪選手は、阪神にとって、近い将来のエース候補と呼べる存在です。
そんな、藤浪選手を今回は追いました!
プロ入り前
大阪府堺市出身の藤浪は、小学校1年生の時から野球を始めています。
中学時代にはすでに、142キロを記録しています。
ちなみに長身の藤浪は、小学校卒業時に180cm、中学を卒業する時には194cmありました。
高校は名門、大阪桐蔭。2年春にはエースとなります。
3年のセンバツの時には、5試合連続で150キロ台を全試合で記録し、優勝しています。
また、夏の甲子園では、準決勝の明徳義塾戦で9回2安打無失点8奪三振、決勝の光星学院では、9回2安打無失点、14奪三振(決勝史上最多タイ)、決勝最速の153キロを記録。
準決勝、決勝を完封勝利でおさめ、大阪桐蔭を春夏連覇に導きました。
甲子園の通算成績は76回を投げて、防御率1,07、90奪三振という素晴らしい成績でした。
また、国体でも優勝し、松坂を擁した横浜高校以来の3冠を達成しました。
2012年のドラフト会議で4球団に指名され、阪神が交渉権を獲得。巨人キラーの小林繁の背番号「19」が託されました。
出典:http://sportiva.shueisha.co.jp
プロ入り後
2013年
公式戦開幕3戦目のヤクルト戦でデビュー。敗戦投手になりましたが、6回を3安打2失点7奪三振と好投しました。
プロ初勝利は4月14日の横浜戦。6回5安打4奪三振、無失点という見事な投球でした。
7月には横浜戦で早くも6勝目をあげ、1967年の江夏以来、セントラルリーグ、オールスター前の高卒新人の6勝以上を達成しています(セパで史上5人目)。
8月にはさらに調子を上げ、4勝、防御率1,09で月間MVPに選ばれます。
この年の通算成績は、24試合に登板、10勝6敗、126奪三振、防御率2,75でした。
2014年
25試合に登板、11勝8敗、172奪三振、防御率3,53。
高卒1年目からの連続での2ケタ勝利は、松坂大輔以来14年ぶり。
セリーグでは江夏豊以来、46年ぶりで、阪神では2人目となりました。
出典:http://sportiva.shueisha.co.jp
選手としての特徴
198cmの長身から振り下ろすストレートは最速157キロ。平均149キロ。鋭い曲りのスライダーとカットボールが軸。他にもスプリット、カーブを状況に応じて投げる。修正能力が高い。
高校時代は『浪速のダルビッシュ』と呼ばれていたが、大阪桐蔭時代の監督・西谷氏は「ダルビッシュ選手ほど器用ではなく粗さが残る。しかし、それが藤浪の魅力である。投球はリッチ・ゲイルに似ている」と語っています。
リッチ・ゲイル
198cmの長身投手。MLBでの成績は7年間で55勝56敗。防御率は4,54。
日本では阪神に2年間所属していた。成績は18勝18敗。防御率4,42。
球はそれほど速くなく、制球にも難がありました。
3年目の藤浪はどんな投球を見せるのでしょうか!?
将来のエース候補に期待がかかります!