ヤクルト・山田哲人 希望の光 いっそうの輝きを求めて…
山田哲人
2011年、履正社からドラフトのはずれ1位で入団した山田哲人。3年間はじっくりと成長し、4年目にはその才能が大きく開花しました。
2014年、防御率、全球団ワーストに沈んだヤクルトの中で、山田の活躍はヤクルトファンに大きな喜びを与えました。
今回は、内川・青木を育て、山田哲人の才能の開花に一役買った杉浦打撃コーチの言葉にも注目し、山田哲人のこれまでの軌跡を追いました!
出典:http://sportiva.shueisha.co.jp
山田哲人のプロ入り前
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兵庫県出身の山田は、外野手として地元のリトルリーグチームに所属していました。
この時、チームメイトには穴田真規がいました。
※穴田真規:元阪神の育成選手。現在は社会人野球・和歌山箕島球友会でプレーしている。
山田は中学時代になると、内野手での出場が多くなります。
高校は履正社に入学。2年の夏にはレギュラーとなります。
3年の春には435という高打率と高い守備力でチームを引っ張り、大阪大会優勝に貢献しています。
第92回全国高等学校野球選手権大会では、天理高校との試合で本盗を決め、履正社の夏の初勝利に貢献しました。
ヤクルトに入団
2011年・はずれ1位でヤクルトに入団。レギュラーシーズンは1軍への出場機会がないまま、打率259、5本塁打に終わります。
しかし、遊撃手にけが人が多発し、クライマックスシリーズ・ファイナルの中日との2戦に初先発。第4戦には2安打1打点をあげました。
2012年には4月5日に代打で、シーズン公式戦に初出場。26試合に出場し、打率250、本塁打1に終わりました。
2013年は94試合に出場。守備に難があり、二塁手に固定されました。打率283、本塁打3と結果を残しました。
2014年は飛躍の年になりました。
この年、143試合に出場。打率324、本塁打29、盗塁15という申し分ない成績でした。
オールスターにも出場し、10月6日には、日本人右打者のシーズン通算安打の新記録を樹立しています(最終的に193安打を残した)。
2015年には日米野球に引き続き、日本代表(侍ジャパン)にも選出されています。
出典:http://www.yakult-swallows.co.jp
杉村繁打撃コーチとの二人三脚
50メートル、5,8秒。スイングスピードは154キロ(バレンティンは151キロ)。攻撃、走塁に高いレベルにある山田哲人。
2014年はチームの防御率は最低。低迷する中にあって、山田はまぶしいほどの輝きを見せ、ヤクルトの希望の光となりました。
今では日本代表にも選ばれる次代を担うスター候補にまで成長しています。
そんな山田の才能を、杉村繁打撃コーチはどうやって伸ばしていったのでしょうか?
2014年・シーズンの目標を杉浦コーチが示す。
〝 「安打数は1週間に7~8本、1カ月で30本、1年間で180本になる。まずは1週間7本を目標に頑張ろう」
4月の安打数は32本。しかし、山田には自信にはならなかった…
〝 「『打てなかったらどうしよう』と試合中に考えることもあるし、寝る前に目を閉じたら『明日も試合があるのか。どうなるんやろう』って考える時もありました。ヒットは出ていましたけど、自信になることはありませんでした」
交流戦が大きな自信に…(24試合で37安打。打率378で首位打者を獲得)
〝「若い選手が急激に伸びる要因としてタイトル獲得がある。交流戦で首位打者になったのは本当に大きかった」(杉浦コーチ)
杉浦コーチが語る山田の特徴
〝「山田はスイングスピードの速さと手首の強さが特徴的で、ボールを呼び込んで打てる」「よく練習する。野球の頭がいい。負けず嫌い。気持ちの切り替えが早い」
真中監督も期待を寄せる
〝「数字的にはクリーンアップを打てますけど、山田は1番。バレンティンの復帰が遅れたとしても、3番や4番にしていろいろ考えさせるのはよくない。それに、彼はまだ22歳だけど、チームを引っ張ってほしい。年齢は関係ないです」
山田にとってヒットとは…
〝「ヒットを打つのも日常生活の一部。歯を磨くのとヒットを打つのは同じ」
コメントの出典と参考文献:ヤクルトに山田哲人という真のリーダーが誕生した瞬間|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|Baseball
出典:http://www.gettyimages.co.jp
はたして山田哲人は、2015年も同じような輝きを見せ、ヤクルトの上位進出の助けとなるのでしょうか?
なおいっそうの輝きに期待します!
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