全仏OP2015 錦織の3回戦は、サウスポー巧者のベルダスコVSアガシ現役最後の対戦相手との勝者
全仏OP2015の2回戦でベルッチとの戦いにのぞむ錦織。3回戦ではフェルナンド・ベルダスコVSベンヤミン・ベッカーの勝者と戦う可能性があります。ベルダスコとは今季、BNPパリバ・オープンで対戦して勝っています。一方のベンヤミン・ベッカーは、様々な異名を持つ、個性的な選手です!
ベンヤミン・ベッカー
ドイツ出身
1981年6月16日生まれ
178㎝/72kg
右利き・両手打ち
現在、ランキングは45位(最高は40位)
現在は4勝11敗
7歳からテニスを始める。
大学はアメリカのベイラー大学に所属して、全米チャンピオンになっている。
プロ転向は遅く、24歳である。
2006年のウィンブルドンで、初めて4大大会本戦出場をはたす。
同年の全米OPでは、3回戦でアンドレ・アガシと対戦。テニス史上5人目のキャリアグランドスラムを達成しているアンドレ・アガシを破った。アガシはこの大会後に引退を表明しており、アガシ現役最後の対戦相手として知られるようになる。
この年はこのように活躍が目立ち、421位から62位まで、ランキングが上昇して、最優秀新人賞を獲得した。
この後ベッカーは低迷するも、2009年のオーディナ・オープンでは予選から勝ち上がって、ツアー初優勝をはたした。
ドイツの往年の名選手・ボリス・ベッカー(現在のジョコビッチのコーチ)とイニシャルが同じであることから、「もう一人のB・ベッカー」と呼ばれることがある。
2006年のジャパン・オープンでは、イリ・ノバクとの3回戦で深夜4時近くまで戦った経験を持つ。そのため「最も遅い時間に戦った選手」としても知られるなど、意外な記録に立ち会う縁を持つ選手である。
パワー攻撃が持ち味だが、アメリカ育ちらしく、対角線をうまく利用するなど、戦術にも優れている。また、強烈なサービスを武器としている。
一方で上位ランカーには弱いという特徴も持つ。
錦織との対戦成績は1勝2敗。2010年のデルレイビーチで錦織が1-2で敗れているが、2014年のメンフィスOP、東京での2試合では錦織が勝っている。クレーでの対戦は今回が初めてである。
フェルナンド・ベルダスコ・カルモナ
スペイン出身
1983年11月15日生まれ
188cm/88kg
左利き・両手打ち
現在、ランキングは34位(最高は7位)
4歳の時より、自宅の裏にあるハードコートで練習を始める。
そのため、スペイン勢はクレーコートが得意だが、彼はハードコートを得意とする。
ツアー成績シングル6勝
安定した1stサービスと得意なフォアハンドストロークを軸に攻撃を組み立てるのが基本。
高い打点から、ハードヒットすることが多く、多くの場合、フォアに回り込んでショットを放ってくる。
ダブルスでも成績を上げており、ネットプレーも上手い。
深いストロークの中に、ドロップショットやショート気味のボールを入れるなど、前後の揺さぶりも長けている。
一方で、ダブルフォルトが多い弱点を抱えている。また、バックハンドは、フォアハンドに比べて弱い。
全豪OPでは、ナダルと5時間以上の激戦を繰り広げたことがある。
長い間トップ50を維持している31歳のプレイヤー。
2015年は17歳のアンドレイ・ルブレフに、バルセロナOPで敗れるなど何かと話題も提供している。
今季はここまで15勝11敗
マドリードOP2015では2回戦で第9シードのマリン・チリッチを破っている。
錦織とはBNPパリバ・オープンの3回戦で戦って、敗北している。
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