男子テニス 2015年のトップ10選手の選手名鑑 BIG4、錦織、ベルディヒ、ラオニッチ他
2015年はBIG4の一角、キングオブクレー・ラファエル・ナダルが不調となり、ランキングを下げました。一方で肉体改造に成功しているノバク・ジョコビッチは、かつてないほどの集中力を見せ、トップの座をキープし続けています。まさに、1強時代が到来したと言って良い状況です。
しかし、そんなジョコビッチに待ったをかけるのが、BIG4のフェデラーであり、マレーではないかと思います。そして、彼らに続く、錦織、ベルディ、ラオニッチにも期待が集まります!
トップ10選手
錦織圭
出典:http://sportiva.shueisha.co.jp/
- 日本/島根県出身
- 178cm/70kg
- 右利き・両手打ち
- 現在ランキング5位(前回は6位)
- 日本男子テニスに革新をもたらし、常識を打ち破った選手
- アジアのテニス界を引っ張る旗頭
- 欧米の選手がほとんどの中で、アジア勢で唯一トップ勢に食い込む存在
- アメリカのIMGアカデミーを拠点にしている
- テニス選手としては小柄だが、それを補うだけの高い能力を有する
- バリエーション豊かな多彩なショット、ストロークの攻撃力、高い予測力と足の速さ、スイングスピードの速さ、相手のプレーに合わせる対応力、世界屈指のリターン力を武器にしている
- ウィニングショットの一つにはバックスピンをかけたドロップショットがある
- ベースラインから一歩前に進んでのサービスリターンでは、強烈なダウンザラインでリターンエースを奪うことが多い。それゆえ、世界屈指のリターナーの一人に挙げられる
- 間合いを詰め、返球を早くすることで、相手の考える時間、予備動作のための時間を奪う
- 課題の体力も近年は向上している
- サービスのスピードも200キロを突破するようになった
- 最終セットの勝率が79,1%ととても高く、歴代選手トップの記録を誇っている。つまり、勝負強いということだ(2014年は9割を誇った)
- 父親の指導もあり、幼い時から絶対に諦めないプレーこそ錦織の真骨頂である
- ツアータイトルは2015年メンフィスOP・2008年のデルレイビーチなど9勝を誇る日本のエース
- 2015年2月に行われたメキシコOPの準優勝でランキングは4位にあがった。それ自体は画期的なことだが、グランドスラムでの優勝はない。名実ともにBIG4の壁を破ったと言えるようになるには、まだ大きな壁が待っている
- 2014年のマドリードOPでは決勝でナダルと対戦するも、途中棄権となった
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ノバク・ジョコビッチ
- セルビア出身
- 188cm/88kg
- 現在、ランキング1位
- 右手・両手打ち
- 4歳からテニスを始める
- 父親は元プロスキー選手
- 2000年代はフェデラー、ナダルの活躍の影に隠れ「第3の男」と呼ばれた
- しかし、2011年には全仏以外のグランドスラムを制覇して、汚名を返上した
- 大型選手でありながら、敏捷性も兼ね備えている コートを幅広くカバーでき、カウンタープレーが得意である 持久戦にも非常に長けている
- コートの後方のプレイに重点を置く傾向がある
- 深いグラウンドストローク、高い精度のバックハンド、サービスやリターンも強力な武器としている…つまり、非常にバランスの取れたオールラウンドプレイヤーである
- 他の選手の物まねが得意で、ファンサービスも積極的に行う
- ランキング1位への並々ならぬ執着心を持つ
- 全豪5勝、ウィンブルドン2勝、全米1勝をあげている真のトッププレイヤー
ロジャー・フェデラー
- スイス出身
- 185cm/85kg
- 現在、ランキング2位
- 右手・方手打ち
- 4大大会最多の17回優勝
- ツアーファイナル最多6回優勝
- 史上最高のテニスプレイヤーと呼ばれる
- 正確無比でエレガントなプレイスタイルは、教本のようだと称される
- スポーツのアカデミー賞と言われるローレウス世界スポーツ賞を4年連続で受賞するなど、テニスの域を超えて評価されるアスリートである
- ボリス・ベッカーに憧れ、8歳からテニスを始める
- 2003年にウィンブルドンで初優勝(4大大会で初) ウィンブルドンは最多優勝となる7回を記録している
- ナダルとのライバルストーリーは世界的なテニス人気を拡大し、アメリカで、アメリカ人以外で人気選手となった初めてのケースと言われている
- ベースラインのプレイが基本だが、ネットプレイも上手いボレーヤーでもある
- バックハンドスマッシュ、スカイフック、ハーフボレー、ジャンプスマッシュなど強力で正確なスマッシュを武器とする
- 特にそのフォアハンドは歴代最強と言われるほど威力を発揮する
- 試合中のマナーやフェアプレイでの評価も高い
- 慈善活動にも熱心
- テニス選手ミルカ・バブリネックと結婚している
- サッカーの熱心なファンで、地元のFCバーゼル(柿谷が所属)のファン
- 若い時は自らに罵声を浴びせながら試合をするなど、精神面のコントロールに問題があった→フェデラーの若かりし頃の言葉
アンディ・マレー
- スコットランド出身
- 190cm/84kg
- 現在、ランキングは3位
- 右利き・両手打ち
- 2012年全米、2013年のウィンブルドンで優勝している
- ロンドン五輪では104年ぶりにイギリスのテニス・シングル部門に金メダルをもたらした
- 母親がスコットランドのナショナルコーチだったため、3歳よりテニスを始める
- 少年時代はサッカーでも有力な選手で、グラスゴー・レンジャーズからスカウトを受けるほどだった
- 勝負強さに欠けると言われていたが、五輪での金、4大大会での優勝などでそのイメージを払しょくした
- サービス、ストローク、ネットプレー、すべてで高いレベルのプレイができる
- 攻撃的な守備に特徴があり、少しリスクのある強打をラリーの最中に入れて、少しずつ相手を崩していくことができる
- ミスの少ないグラウンドストローク、予測や反応に長けており、攻守の切り替えが早く、相手に合わせた戦術で勝利を重ねる優れた戦術家でもある
- 重いボールを打つことができ、相手を押し込んでいく
- BIG4の一人に数えられているが、BIG4との直接対決の勝率は40%を切っている(その他の選手だと80%を超える)
トマーシュ・ベルディヒ(トマーシュ・ベルディハ)
- チェコ出身
- 196cm/91kg
- 右手・両手打ち
- 現在はランキング、4位
- 5歳の時からテニスを始める
- 芝(グラス)のコートが得意
- グラウンドストロークとサーブに優れている
- 長身の割にはフットワークも良く、ボレーも得意である
- 強烈なフォアハンドを武器にしており、150キロのスピードで正確に打つことができる
- ボールを打つ感覚と能力は繊細なものがあり、非常に優れている
- 2010年より、トップ10を安定的にキープしている
- かつては、メンタル的な弱さを指摘する声が多かった
- 今季は多くの大会で、ベスト8、あるいは準決勝と上位進出が多く、安定感あるプレーを見せている
ミロシュ・ラオニッチ
- 出身はモンテネグロだが3歳でカナダに移住
- 196cm/98kg
- 右利き・両手打ち 現在、ランキング6位
- ツアーシングルス6勝(2014年度末)
- カナダのエース
- 長身から繰り出す高速サーブは250km/hを誇る真のビックサーバー
- 1stサービスのポイント獲得率など、サービス関連のスタッツはほとんどの部門でトップクラスである
- 守備より攻撃的テニスを好むのは、憧れであるピート・サンプラスの影響があるようだ
- 2010年の楽天OPが活躍のきっかけの一つとなったため、日本びいきになった。有名な親日家である
- お寿司が好物
- 2014年には全米ベスト16で錦織と対戦して敗れている。試合終了時間が夜中の2時を回る熱戦だった
- 2015年の全仏OPは怪我のため欠場が決定している
ラファエル・ナダル
- スペイン出身
- 185cm/85kg
- 現在、ランキング7位
- 左利き・両手打ち
- 4大大会14勝
- 特にクレーコートでその強さを発揮し、全仏では5連覇を含む9勝と無類の強さを発揮している
- 叔父が元サッカースペイン代表のDFミゲル・アンヘル・ナダルということもあり、少年時代はサッカーの有望選手だった(とにかく、ほめない厳しい人物である)
- 2001年、15歳でプロ入り 2005年は飛躍の年となり、19歳の若さで全仏を制した(全仏OPは歴代最多の9勝を誇る)
- 強烈なスイングスピードから繰り出す重いトップスピンで、相手を後方に追い詰め、ドロップショットでしとめるパターンが一つの形
- 圧倒的な運動量と早く持続力のあるフットワークで攻守に長けるアグレッシブな選手。また、テニスへの情熱を体現する選手
- そのプレースタイルは体を酷使し、膝に持病を抱えている
- しかし、彼はアグレッシブさを非常に好み、そのプレイスタイルで自分を表現している
- キングオブクレーと呼ばれ、赤土で81連勝という記録を持っている
- サッカーの大ファン ドラゴンボールマニアでDVDは全巻持っており、旅行にまで持ち歩くほどである
- フェデラー同様、慈善活動に熱心である
ダビド・フェレール
- スペイン出身
- 右利き・両手打ち
- 現在の世界ランキングは8位(最高は3位)
- 175cmと小柄なプレイヤー
- 2015年・1月の全豪OPで錦織と対戦し、敗北した。しかし、2月のメキシコOP決勝でリベンジしている
- 「リトルビースト」という異名を持つ、屈指のリターナー
- 強靭なスタミナ、安定したメンタル、勝負強さを持つ選手
- とにかく粘り強いストロークが信条
- ポジショニングも良く、ハードコートでも結果を出す
- その粘り強いプレースタイルから、日本にも多くのファンを持つ
スタン・バブリンカ(スタニスラス・ワウリンカ)
- スイス出身
- 183cm/79kg
- 右利き・片手打ち
- 現在、ランキングは9位(最高は3位)
- 2008年の北京五輪でフェデラーと組み、ダブルスで金メダルを獲得している
- 2014年には4大大会の全豪で優勝している
- その時はジョコビッチ、ナダルを破っている実力者
- パワフルでアグレッシブなプレースタイルで、土とハードコートが得意
- 特にマッケンローが「現役選手の中で最高」と評する片手バックハンドショットは強烈で、最高の武器となっている
- また、サーブは最高時速232キロと大きな武器の一つ
- かつては、ロジャー・フェデラーの影に隠れ、「第二の男」というありがたくない異名があった
- 2015年全仏OP決勝では、ジョコビッチを破って優勝。四大大会2勝目を挙げた。