オーストラリアの星 ニック・キリオス
2015年のマドリードOPでは、第1シードのフェデラーが初戦で敗退する大盤狂わせが起きました。その主役はニック・キリオス。オーストラリアの若手選手であり、若干20歳ながら、過去にはナダルを破るなど波乱を起こすだけの実力を持った選手です。
ニック・キリオス
オーストラリア出身
1995年4月27日生まれ(20歳)
193㎝/85kg
右利き・両手打ち
現在はランキング34位
今季の成績は22勝15敗
ギリシャ系オーストラリア人の父とマレーシアの母親を持つ。
2014年には144位ながら、ウィンブルドンの4回戦で、ランキング1位のナダルを破る大波乱を起こした。
また、2015年のマドリードOPでは、第1シードのフェデラーを、2回戦で破っている。
2015年は他にも、ラオニッチ、カルロビッチといったトップ選手を破っている。
強烈なサービス、ダイナミックなプレーが魅力の、次世代のスター選手候補の一人。
時として見せる大物食いなどでは、粘り強いプレーも見せる。
試合中に一人で声を荒げるなど、気性も激しい選手である。
2015年のウィンブルドンでは、2015年のウィンブルドンでは、特にそのお騒がせぶりをヒートアップさせている。1回戦、2回戦では審判や線審に暴言をはいた。3回戦のラオニッチ戦には、紫と緑のストライプのヘッドバンドをして登場し、注意された為、裏返して使用した(ウィンブルドンは白以外の服装を禁止されている)。
試合になると、叩きつけたラケットが観客席に飛び込むハプニングが発生。しかし、キリオスは「叩きつけたラケットがバウンドして、フェンスを越えたんだ。ただそれだけだよ。誰も傷つけたくない。とにかく、観客のナイスキャッチだ」と歯に衣着せぬ発言を残した。
また、ヤジを飛ばしたファンに怒ったり、逆にバットマンのTシャツを着たファンから、アドバイスを受けたりした。これについては、「彼が試合のカギだったと思うよ。大事な場面で、素晴らしいアドバイスをして、僕を助けてくれたよ」とユーモアも見せている。
ワウリンカとは、2015年のロジャーズ・カップでは、ワウリンカの彼女をめぐり、試合中に問題発言を発した。そのため、ワウリンカが棄権するという状況となり、物議をかもしだした。