ドラゴンクエスト・スペクタクルツアーの初日(7/22)を見てきました! その感想とレポートです…
第1回は、2016年7月22日開幕した『ドラゴンクエストスペクタクルツアー』になります! つい数時間前に見たレポートです。
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前説&高まる期待
さいたまスーパーアリーナ7/22~31 をかわきりに、
福岡公演8/5~8/7
名古屋公演8/12~8/14
大阪公演8/18~8/22
横浜公演8/26~8/31
S席9500円
A席7500円
※メダル付は、値段増し
…と、五大都市を巡り、数十億の製作費で作られた大規模なイベントとなっています。 どうせ見るなら、最も(キャストが)高まる千秋楽(最終日)…と思いましたが、仕事でいけないため、ならば…最初に行こう!ということで、初日を見てきました!
「初日の舞台は、出来栄えが良くない」という母に、いら立ちを覚えながらも、個人的には、はりきって、さいたまスーパーアリーナに向かいました。
ドラクエは1~4、6をやりましたが、最も好きなタイトルは「4」でした。 エンディングでは、各町に寄って、仲間と別れていくのですが、最後に再び勇者のいる街に仲間が集って…エンドロール…大いに感動させられました。
また、堀井雄二さんのストーリー、優しさや温かさ、毎タイトル新たな試みがある点など、常に意欲作を造るクリエイターとしての力量のすごさは、本当にリスペクトでもあります。
ちなみに、堀井さんは漫画家志望ながら、バイクで事故にあい、シナリオライターの方向に進んだそうです。また、仕事を頼まれると断れない性格で、「泣き寝入りの天才」と呼ばれていたそうです。そして、大学時代から仕事を得て、ずっとフリーでやっている…すごい人です。
おそらくプレーした人たちは、それぞれ、色々な思い入れがある作品だと思いますし、世代を超えて、続いているのもすごい点です。 個人的には、すぎやまさんの音楽の素晴らしさも相まって、一大叙事詩…だと感じます。
レポート
さいたまスーパーアリーナに到着
駅は一大イベントということもあり、駅員さんも多くいました。 帰りの切符は、先に買っておくのが賢明です。
ほぼ開演の18時ころに到着しました。
多くの人がすでに、開演を待っていました。
話題のスライムのアイス(結構な値段!?)や、道具屋という売店にも、結構な人だかりとなっていました。
※会場内でも、プログラム(2800円)は、購入できます。
僕の席は、A席(2階席・7500円)で、Nゲートと書いてありましたが、入場できるのはA・Bゲートのみです。 A席の方は、注意が必要です。
着込んでいる一般の方は、ちょっと人気者になっていました。 僕も写真を撮らせてもらいました。
※この人はサービス精神旺盛で、入場を待つ人をちょっと楽しませていました。 なんだかお祭り気分で、こういうのって良いですね。
入口には、さすがに人が多くいましたが…入場は10分くらいでできました。 途中、ゴーレムやキングスライムの大きな像があり、写真を撮ることができます。
入場の人だかりを見下ろす子供…グッズであるスライムの帽子をかぶっている姿が、何とも微笑ましい。
入場すると、祝福の花がたくさん届いていました。 堀井さんと共に、ドラクエを生み出した中村さん… ドワンゴの川上さん、ジブリの鈴木敏夫さん、アニキ、JOJOの荒木さん、などなど…ビックイベントに華をそえていました。
ちなみに、食べ物屋は出店方のケンタッキー、軽食フード売店がありました。1階は混んでいましたが、2階(A席)の方は、かなりすいていました。
感想
壮大なドラクエを、2時間程度にまとめるのは、難しかったかもしれません。 さらに、初の試みですし、大変だったと思います。
僕の座席は、A席という二階席だったので、だいぶ客観的…というか、傍観するような感じでした。 わかっていましたが、ほぼ一番後ろの席だったので、キャストがかなり遠くでした。 8倍の双眼鏡を持っていきましたが、表情が何とかわかるぐらいでした。 ですので、S席の人は、僕とまた違った印象を持つかもしれません。
そういう感じだったので、冷静に見ている時が多かったです…。
一方で、子供も多くいましたが、楽しんでいるという感じがありました。 また、Sのステージに近い席だと、キャストを近くで見れたりするので、盛り上がったりしている…という感じでした。
客入りはS席は7~8割くらい?、A席は余裕がありました。
※(ここからネタバレもあるので、舞台をこれから見る方はご注意ください)
良かった点
竜の女王の歌が、すごく鮮烈だった・・・まさに、プロだなって感じです。エヴァンゲリオンの歌の高橋洋子がキャストでした。ドラクエの世界観を大事にしているのか、誰もミュージカルのような歌詞がある歌は歌いません。竜の女王はドラクエの素晴らしい曲に付き添う感じで、旋律をハミングするという歌い方でした。最も重要なシーンでの役どころということもありますが、非常に高まりました(この他にも、重要な演出あり)。
舞台(スクリーン)…TVメディアでも取り上げていますが、各シーンを彩るスクリーンの映像のクオリティーが高かったです。
ドラクエ1~8?…各作品の勇者がオープンニング等で、おなじみの序曲と共に登場しますが、かなり高まりました。
終盤…終盤~クライマックスは、良かったです。ゾーマが特殊メイクをした生身の人間だったという部分で、存在感があったかからか、迫力もありました。
アリーナ、テリー、トルネコなど登場人物…芋洗坂係長は、あのほんわかした雰囲気で、観客をつかんでいました。それだけに、もう少し、物語にからんできてほしかったです…。アリーナ、テリーなどは、ドラクエファンにはおなじみ。キャスティングされてうれしかったです。
スタート…トルネコが案内人になり、自然な感じで始まります。その演出が良かったと思います。
音楽…会場に入ると、すでにドラクエの音楽が流れています。それを聞くだけでも、ドラクエの世界に来た!…という感じがします。序曲、ラーミア、イシスやジパングのシーンなど、やはり、すぎやまさんの作った音楽は偉大だなと感じました。
クライマックスでは、観客もちょっと参加するような仕掛けがあります。会場全体で、とても美しいシーンを作っていました。
アリーナ、テリーなど当然アクションがありますが、セリフはすべて生声ということです。しかし、息があがらずにやり遂げています。
物足りなかった点
戦闘シーン…いわゆる「たて」やスクリーンに映し出される呪文などがメインでした。 最初は迫力がある!という感じでしたが、同じ戦闘が何度も繰り返されると、大きなスクリーンで、ゲームで見るようなエフェクトを何度も見ても、ちょっとな…というふうに思いました(呪文表現に、映像以外の工夫が欲しかったです)。 モンスターとの戦いは、それぞれのキャストに見せ場がありましたが…。
ゾーマは人がメイクをしてやっていて怖さがありましたが、バラモスを始め、他の敵は着ぐるみのせいか…正直、かわいいというか、こわくはなかったです。 だから、戦闘でも安心して見られてしまうというか…。
ストーリー…全体的に盛り込みが多かったというか、足早にシーンが消化されていって、物足りない…という感じがありました。 あとは、観客参加型という部分があるためか、序盤から中盤は、結構、お客さんとキャストが接する所も多かったです。ここらへんは、好みもあると思います。
序盤から中盤くらいまでは、どちらかと言うと、結構コミカルな路線で進みます。ですので、パノンという放浪の芸人のセリフが多かったです。ですが、だじゃれが多く…ちょっとな、と思いました(パノンは毎公演、ギャクを変えているそうなので、回をこなして、どう変わっていくか注目です)。 個人的にはシリアスな雰囲気のシーンに、ドラクエを感じることは多かったので、もう少しメリハリ、がほしかったかな…と思います。
勇者はほぼ最後のクライマックスまで「呪文」以外、セリフはありません。そのため、クライマックスでのセリフは立ちます。一方で、その他のシーンでは影が薄くなってしまった…という感もありました。 これは、ドラクエをやった方ならわかる通り、主人公の勇者は「はい」「いいえ」しか、話さないため、それを忠実に追求したのだと思います。 ゲームでは、勇者=ゲームプレイヤーであり、勇者は話さないため、他のキャラクターを際立たせています。
最後にキッズダンサーや、ブラスバンドも話題の1つでしたが、カーテンコール後に登場します。 やはり生演奏は良かったのですが、せっかくだから、最初の序曲でも登場したら良かったとも思いましたが、演出上、難しかったのでしょう…。
キッズダンサーのダンスは素敵でしたが、せめてドラクエ風の衣装で踊ってほしかったです。 カーテンコールというのは、役者を称えたり、その舞台の余韻に浸る特別な時間でもあります…違う世界観にしてしまうのは、もったいないような…。
以上、A席…(もっとも、遠い二階の一番後ろの席)…から見た感想でした。 繰り返しますが、おそらくS席…近くで見た人は、もっと世界観に入り込んで楽しめたかもしれません。 また、子供も多く来ていることから、わかりやすさへの比重が大きかったのかもしれません。
キャストの人たちは、みんなベストを尽くしているというか…相当、練習を積んでいるのか、初日…という感じがありませんでした。 TVに出ているキャストの人も多いためか、落ち着いて見えました。おそらく緊張はしていたのでしょうが…。
ただ、勇者たちがなぜ、旅をしているのか、戦っているのか…動機だったり、背景だったり、物語だったり、もう少し丁寧に描いてほしかったと思いました。
以上、見終わった感想でした。 個人的には、ジブリがなくなってしまった夏に、こういった期待高まるイベントは、久しぶりでした。
関係者の方たちの意欲的な挑戦に、拍手を送りたいです。
そして、一大イベントなので、夏の思い出、お祭り気分で、観劇してみるのも良いかもしれません。
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最後までご覧いただきありがとうございました。