W杯アジア2次予選 シンガポールと引き分けた日本代表戦の監督、選手、セルジオ越後氏らの感想
ハリルホヂッチを新監督に迎え、親善試合で3連勝と良い形で来ていたかに見えた日本代表。しかし、シンガポールを迎えた初戦では、まさかの0-0、引き分けに終わりました。日本が一方的に攻める展開も、9人の守備を固めたシンガポールを崩し切れなかったのが原因です。決定機を何度も作っていた日本代表。しかし、結果は引き分けと伴いませんでした。結果がすべてのW杯なので、残念でしたが、出来のよさはどう判断したら良いか迷うところ。
ということで、おなじみのセルジオ氏や選手、監督の意見などもまとめてみました。
選手、監督、見識者の感想や意見
ご意見番のセルジオ越後氏
「工夫がない。二次予選だったのが幸い」
親善試合とは違い、相手が研究すると何もできない。裏のスペースを消した相手に展開力、スキルがなかった。選手はおびえていた。厳しく追及されたとき、跳ね返したり、楽しむ文化が日本にはない。
裏を消されて、柴崎のパスが出せなくなり、本田、香川も良くなかった。狭いところで崩せない。縦への速さを求めてプレーしていたが、工夫がなく、裏へ飛び出せないのに同じやり方をしていた。二次予選だったのが幸いした。
参考出典:セルジオ越後氏、“格下”相手のドローに未来を案ずる「過去と何が変わったの?」
城彰二「冷静さ、判断力、連携不足」
開幕戦はホームで格下相手でも、緊張感があり難しい試合になる。9人が中を絞って守っているのに、真ん中を強引に攻めいていた。サイド攻撃が徹底されなかった。両サイドバックが、局面を打開する力が不足していた。パスワークの距離が近く、サイドチェンジなどがほとんどなかった。3人目の連動性がなかった。交代がうまく機能しなかった。チーム全体のコンディションも良くなかった。総じて、冷静さ、判断力、連携が欠けていた。
ハリルホヂッチ
19回ほど得点機を作り試合を支配したが、このような試合は経験したことがない。結果にはがっかりした。選手には、次に向けてしっかりと点を取ろうと言った。1点を取ればすべてが変わったゲームだった。
ダイアゴナルな(斜めの)な逆サイドのパスを選手に要求して、相手を崩そうとしたが、まだ実現できなかった。私がプレッシャーをかけすぎたのかもしれない。GKが良かった。運がなかったというわけではなく、他の要素もある。冷静に分析したい。
本田圭佑
「切り替えないと」
予選の難しさを再確認できた。これを乗り換えないと、W杯では戦えない。もう少し誰かが個人的に決めるべきだった。臨機応変さが足りない。向こうの出来が良かった。
香川
「悔しい」
悔しい。他に言葉が出ない。これが自分の現状、実力。練習するしかない。もっとボールを引き出したり、ボールを受けたい。ホームのファンには申し訳ないけど、前を向いてやっていきたい。
岡崎
自分の責任
前半のうちに決めていれば、決まっていた試合。自分に責任がある。こういう試合を何回もやっているから、またかというのがある。ゴールを決めて、落ち着かせる、重要な役割を担わないといけない。
イングランド人記者
シュートの精度が低すぎる。ゴール前でパニックになっている。落ち着かないといけない。
ベルント・シュタンゲ(シンガポール代表監督)
センセーショナルだった。コンパクトに守備し、カウンターを狙った。日本は試合開始直後と後半開始20分間に、信じられないプレッシャーをかけてくる。そこをしのぐことを指示した。GKイズワンの守備は素晴らしく、いづれビッククラブでやる選手だと思う。Jリーグはどうでしょう?
日本の選手はシーズンを終えた選手がいて疲労があり、集中力に少し欠けていた。
GKイズワン・マフブト(シンガポール代表)
日本に攻め続けられたが、みんなのおかげでこの結果が出せた。セーブすることだけを考えた。