ハリルジャパン始動! 3/23~の日本代表 合宿レポート いきなり取材拒否! ダメだしミーティング 永井を背番号11に!
ハリルホジッチ監督と共にサッカー日本代表が動き始めています。監督交代というのは大きな話題であり、この就任時期はどんな監督でどんなサッカーをするのか、大きな興味が集まる時期でもあります。ハリルホジッチ監督は旧ユーゴ出身で、戦火に巻き込まれた経験もあり、そういう部分でオシム監督とも重なる部分があります(→遠藤が語るオシム監督他)。サッカー以外の雑音や政治を嫌い、自分のサッカーに集中する…アルジェリア代表の選手達からは、ポリシーが明確なハリルホジッチ監督は尊敬を集めたと言います。これから、3月27日のチュニジアとの親善試合に向けて動いている日本代表の、1日1日の動きを追っていきたいと思います。
→速報:3月27日19:30~日本代表VSチュニジア
→自宅前で銃撃戦になるのを止めようとして、撃たれた経験もあるハリルホジッチ監督の経歴や人物像
招集メンバー発表
「勝つための準備をする。負けるための準備はしない。もしそうであれば私はここを辞める」強い口調でこう語ったハリルホジッチ監督。年齢的な問題で敬意を払いながらも、遠藤を今回は呼ばないことを明確にしています。一方で大久保に関しては、召集する可能性を示唆しています。日本代表には良いプレイヤーであるだけではなく、人間性や行動を求めると語りました。また、チームとして、コレクティブに戦うチームにしていくと話しています。メンバーに選ばれた中で、特に個人的な言及があった選手の一人がFWの永井です。そのスピードにかなり期待しているようです。
GK: 川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)/東口順昭(ガンバ大阪)/西川周作(浦和レッズ)/権田修一(FC東京)
DF: 酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)/酒井宏樹(ハノーファー96/ドイツ)/内田篤人(シャルケ04/ドイツ)/吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)/水本裕貴(サンフレッチェ広島)/昌子源(鹿島アントラーズ)/森重真人(FC東京)/槙野智章(浦和レッズ)/太田宏介(FC東京)/藤春廣輝(ガンバ大阪)/長友佑都(インテル/イタリア)→チームが招集拒否
MF:長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)/柴崎岳(鹿島アントラーズ)/今野泰幸(ガンバ大阪)/青山敏弘(サンフレッチェ広島)/山口蛍(セレッソ大阪)/香川真司(ボルシア・ドルトムント/ドイツ)/清武弘嗣(ハノーファー96/ドイツ)
FW:本田圭佑(ACミラン/イタリア)/永井謙佑(名古屋グランパス)/小林悠(川崎フロンターレ)→怪我で離脱/岡崎慎司(マインツ05/ドイツ)/大迫勇也(ケルン/ドイツ)/興梠慎三(浦和レッズ)→怪我で離脱/乾貴士(フランクフルト/ドイツ)/武藤嘉紀(FC東京)/宇佐美貴史(ガンバ大阪)
3月23日 練習はランニングのみ…そして、いきなり取材拒否!
出典:http://www.footballchannel.jp/
「めずらしいよなぁ」「昼飯を食って、走っただけ」日本代表の合宿は異例の光景で始まりました。ランニングの最中、走っているのは選手だけではありません。ハリルホジッチ監督だけではなく、コーチ、スタッフ、霜田委員長、通訳まで参加してのランニングだったのです。ハリルホジッチ監督は、コートジボワール、アルジェリアでも同様に一緒に走っていたようです。チームの一体感を目指すのが狙いなのでしょうか…。
そして、最も彼のパーソナリティーが出たのが、メディア対応です。就任初の練習ということもあり、誰もがハリルホジッチ監督の声を聞きたいところ…しかし、いきなりマスコミの取材を拒否しました。マスコミ対応は監督によって明確に分かれますが、この最初の時期に、はっきりと態度を示し、迎合しないことを示唆しています。
また、この他にも外出禁止、食事時間の指定など、かなり厳密な管理体制を行うようです。そして、選手との対話を重要視し、チーム、ポジションごとのグループ、個人と連日のようにミーティングを行うことになっています。
「監督は細かいところにこだわる。非常に細かい。まだ初日ですが“これからどんどん言っていく”と言っていた」と長谷部は語りました。
「オーラがある監督と言われれば、その通り」とは本田の第一印象。
「楽しみ。自分が注目していた監督だったので」と岡崎は話しています。
基本的にザックのチームをそのまま引き継ぐ路線だったアギーレに比べ、オリジナルある独自路線で行くことが明確になった初日だった気がします。
3月24日ウォーミングアップから見て取れる規律の徹底&選手の声
合宿2日目は、最初の15分のみの練習公開となりました。ハリルホジッチ監督は就任会見で、戦術に関しては集中力を要するため、非公開にすると語っており、残りの時間は戦術を含め、本格的な練習に取り組んだ模様です。
オシム時代をほうふつとさせる複数の色のビブスや100個にも及ぶマーカーが用意されたグランドで、練習は始まりました。ハリルホジッチ監督はこのマーカーを数センチ単位で直させるなど、非常に緻密な要求をする練習のようです。4人1列のウォーミングアップの時も、「前後を1メートルあけろ」「横の4人はラインを合わせて」などと声が飛んでいました。練習からチームの動きを意識させているようです。
練習を終えた選手の声
”「厳しさもあるし、要求も高い」(長谷部)
「アルジェリアがブラジルW杯であそこ(ベスト16)まで勝てた理由が分かった。アフリカはルーズなイメージがある中で、勤勉に動いて優勝したドイツを苦しめた理由がよく分かった」(権田)
「日本人はブンデスリーガとかチャンピオンズリーグに比べると、そういうところ(球際など)は差があるなと自分も含めて思うから、言ってることは分かりますけどね」(内田)
「プレゼン力というか、話術がすごい。話が面白い」(槇野)
「ワクワクするというか、僕も同じように、激しさだったり、自分たちらしさより前にやることがあると思っていた」「今は勝ちたいので、そこにこだわりたい。もっとうまくなりたいし、勝ちたい」(岡崎)”
出典:ハリル体制で初の本格練習 長谷部「要求高い」 (日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース・ハリル監督への共感を強める岡崎「僕も同じように思っていた」 | ゲキサカ[講談社]
また、この日にはブラジルW杯の試合をまとめたDVDを見ながら、ダメだしミーティングがありました。”「君たちを批判するために見せているわけではない。質の高さは分かっている。しかし、できるのに、できていないから見せるんだ!」”とハリルホジッチ監督は叱咤激励しています。
出典:ハリル流異色練習メニュー披露、ミーティングでは“ダメ出し”連発:イザ!
3月25日
背番号が決定
川島1 内田2 吉田22 長谷部17 香川10 柴崎7 岡崎9 本田4 永井11 宇佐美30 武藤14
速攻の重要性を認識
”「奪った後のボールを速くタテにつけるというのは、非常に有効だと思うし、そこがもっとうまくならないといけないなとは感じている」「遅攻ももちろん改善しなきゃいけない部分ですけど、速攻はまだこれから取り組んでいかないといけないし、そこの伸びしろはかなりあるかなと思う」(吉田)”
出典:速攻も遅攻も…日本代表の吉田麻也「バリエーションを出せれば」
細かい要求をする監督
”「パスコースというのではなく、球の質。キックを足のどこに当てるとか、結構細かいところまで言う。基本的なことも、トラップのことも細かく言うし、すべての面で高いものを求められる。僕の中では、そこまで細かくテクニックに関して言ってきた監督は今までいなかった」(山口)”
出典:山口蛍「監督は意外にテクニックの要求が多い」 (ゲキサカ)
3月26日 公式会見
”「選手の行動は本当に素晴らしいものだった。よく話も聞いてくれた。選手は規律を持って、丁寧にトレーニングしてくれた。本当にいい雰囲気をつくってくれた」
「相手はフィジカルが強い。中心メンバーのうち9人は185cm以上の選手。空中戦のプレーでは我々を支配するだろう。しかし、我々は自分たちのクオリティーをしっかり使ってプレーしようと思っている。グラウンダーのパス、スピードの速いパスを使って背後を狙っていきたい」
「メンタル面ではもっと勇気を持って、もっとアグレッシブに行ってほしいと思っている。現代フットボールでは球際のところで強く行かないと、試合に勝つことはできない」
「明日は新しい選手をプレーさせる。これまでたくさんプレーしてこなかった選手をプレーさせたいと思っている。この2試合で、できるだけたくさんの選手にプレーさせたい」
「最初は冒険だと思っている。この冒険がロシアに続くことを期待している。ロシアにはツーリストとして行くわけではない。私はW杯に本当に行きたいと思っている。数年後の話だが、もうすでにロシアへの準備は始まっている」”
出典:ハリル監督が初陣へ公式会見「新しい選手をプレーさせる」 (ゲキサカ) - Yahoo!ニュース