ウィンブルドン2015 錦織、ドロー組み合わせ 準々決勝でジョコビッチと当たる厳しい山に入る!
ウィンブルドン2015のドローが行われ、組み合わせが決定しました!
大会前の試合でふくらはぎを痛めた錦織は、出場が危ぶまれるも無事にエントリーしています。実際、前哨戦となるゲリー・ウェバーOPでは、苦手とされる芝で、手ごたえのある試合内容で勝利していただけに、ウィンブルドンでの活躍も期待されます。
このページでは、ウィンブルドン2015のドロー表を掲載しています!
錦織の3回戦までの山
全仏OPのドローでは、かなり恵まれた組み合わせに入りましたが、ウィンブルドンでは厳しい組み合わせになりました。
初戦のボレッリは、今季ラオニッチを破るなど、粘り強くて厄介な相手です。2回戦で当たる可能性があるコロンビアのサンティアゴ・ヒラルドには、今季、バルセロナOPで対戦してストレート勝ちをおさめています。
3回戦では、ランキングでいうとパブロ・クエバス(23位)が有力ですが、彼はクレーで力を発揮する選手です。ウィンブルドンの過去の成績を見ても、2回戦が最高と相性が悪い大会です。ですので、3回戦は誰が来るか予想しづらいですが、全仏OPの4回戦で当たっているテイムラズ・ガバシュビリ(53位)も気になるところです。
ベスト16で当たる山
錦織がベスト16で当たる山にはマリン・チリッチ(10位)、ジョン・イスナー(17位)といった強豪の名前が見えますね。
マリン・チリッチは今季10勝9敗と元気がありません。とはいえ、錦織にとっては2014年の全米OP決勝で敗れている因縁の相手です。
一方のジョン・イスナーは、今季マイアミOPの準々決勝で戦って、錦織がストレートで敗れています。この時はイスナーが絶好調で、得意のビックサーブに加え、ストロークでもほとんどミスがない完璧な試合運びでした。芝ではビックサーバーが有利ですから、どちらが来ても、簡単ではありません。
また、この山には、守屋宏紀、添田豪の名前が見えますが、くしくも、チリッチ、イスナーと初戦で対戦します。錦織以外の日本勢にもがんばってほしいところですが、厳しい初戦となりました。
錦織と準々決勝で当たる山
ここを勝ち上がってくる本命は、やはりノバク・ジョコビッチということになるでしょう。残念ながら全仏OPで敗れて、生涯グランドスラムは来年以降にお預けとなりました。そういう部分ではモチベーションも若干、下がるかもしれませんが、とはいえ、今季のジョコビッチの強さは際立っています。まだ、ここまでで3敗しかしていません。
錦織にとっては、まず、ジョコビッチと対戦できる準々決勝を目指すことが、大きな目標になりそうです。
ちなみに、ジョコビッチは初戦で、ドイツのコールシュライバー(33位)と対戦になります。コールシュライバーは、ゲリー・ウェバーOPでは、1回戦でフェデラーと激戦繰り広げているだけに、簡単ではない相手です。
ここを勝ち上がると、メイヤー、アンダーソンなどとベスト16で当たる可能性があります。
ちなみに、ジョコビッチはウィンブルドンで2011年、2014年に優勝しています。
錦織が準決勝で当たる山
続いて、錦織やジョコビッチにとって、準決勝で当たる山を見てみます。
この山の注目は何と言っても、スタン・ワウリンカですね。全仏OP決勝ではダークホース的な存在ながら、積極的な攻めの姿勢を貫き、完璧に近いテニスで、ジョコビッチを破ることに成功しました。ワウリンカの片手バックハンドのダウンザライン(ストレート)は、現役の中でもトップクラスの威力を発揮します。また、今季は全豪OPでベスト4と、四大大会での勝負強さを発揮しています。過去のウィンブルドンではベスト8が最高成績ですが、今回はどこまで行くのか注目したいところです。そして、ジョコビッチとの準決勝の対戦があれば、盛り上がりそうです。
このワウリンカのライバルになりそうなのが、ミロシュ・ラオニッチです。全仏は怪我をして欠場していましたが、怪我の前にはナダルを破るなど、確実にレベルアップしているという印象でした。今季は22勝9敗、ビックサーバーのラオニッチにとっては、芝は有利ですから、活躍を期待したいですね。ちなみに、ウィンブルドンの最高成績は、2014年のベスト4となっています。
☆フェデラー、マレー、ナダルの組み合わせ表→こちら