女子バスケWリーグ JX-ENEOSが7連覇の偉業を達成! プレーオフ・ファイナルをレポート
Wリーグはプレーオフ・ファイナルも終わり、2014/2015シーズンは、JX-ENEOSサンフラワーズの優勝で幕を閉じました。圧倒的な強さと選手層を誇ったJX-ENEOSに、富士通レッドウェーブは3連敗を喫しています。来季こそ、JX-ENEOSの長期政権に終止符を打つべく、満を持してのぞでほしいと思います。
→JX-ENEOSのレギュラー(渡嘉敷・間宮・吉田他)/富士通の注目選手(町田・長岡・山本)
出典:http://f-redwave.cocolog-nifty.com/
プレーオフ・ファイナル第1戦→速報
JX-ENEOS77-51富士通
岡本 彩也花( おかもと さやか)
第1戦は、数字以上の一方的なゲームとなりました。富士通はインサイドのツインタワーを封じるべく、ダブルチーム、時にトリプルチームで渡嘉敷にあたります。その結果、アウトサイドの岡本のマークがはずれてしまいます。これは、戦略上、仕方のないことですが、JX-ENEOSがみっちりと練習を積んできたのが見て取れました。岡本は第1Qだけで、3本のスリーポイントを決めました。
こうなると、富士通は守備のしようがなく、オフェンスリバウンドも取られ、セカンドチャンス、サードチャンスを与え、点差が開く一方でした。守備の不調に加え、攻撃のリズムも悪く、シュートの確率も低くなりました。なすすべがない敗北、そういった印象の第1戦でした。
プレーオフ・ファイナル第2戦→速報
JX-ENEOS73-57富士通
間宮佑圭(まみや ゆか)
1戦目はあまりに一方的だったため、富士通には2戦目は切り替えてのぞんでほしかったですが、引きずってしまったのか元気がない印象でした。一生懸命、守備をしているのですが、JX-ENEOSの黄色い軍団が、またもや襲い掛かりました。
この日は間宮が絶好調で得点を決めまくり、岡本も変わらず好調で4本のスリーポイントを決めています。一方、富士通は山本のスリーポイントがファイナルを通して絶不調で、少なからず結果に影響を与えています。篠崎、篠原もここまで目立っておらず、厳しい展開でした。
プレーオフ・ファイナル第3戦→速報
JX-ENEOS60-56富士通
第4Q、残り10秒、2点差での渡嘉敷のブロックショット
渡嘉敷 来夢 (とかしき らむ)
吉田亜沙美
町田 瑠唯 (まちだ るい)
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長岡 萌映子(ながおか もえこ)
第3戦は、やっと富士通らしい試合が見れる展開でした。試合も接戦となり、緊迫感のあるこれぞファイナルという醍醐味が見れる内容となりました。この試合は、第3Qまで富士通がリードする理想的な展開。ガードの町田がスリーポイントやファストブレイクを決めるなど、オフェンス、ディフェンスで存在感を発揮していました。3戦通して頑張っていた長岡は、この日もしっかり仕事をして得点していましたし、強力なツインタワーに対しても一生懸命ディフェンスしていました。ただ、第4Q、疲労からか、重要なところでボールを失ったり、ミスが出たのはもったいなかったです。町田も長岡も若い選手ですから、この苦い経験を糧にしてほしいですね。
このほか、第1戦、2戦で目立たなかった篠崎も随所で得点を決めていました。願わくば、途中から入ったベテランに、ここぞという時に得点してほしかったです。三谷、中畑らベテランが決めると、試合が引き締まりますから…。
富士通は3戦通して、きつい時、苦しい時に決められる選手がいなかったのが敗因かもしれません。やはり、町田、長岡がそういったクラッチシューターを担うべく成長を期待したいですが、やはり、インサイドにもう1枚、強い選手がほしいですね。
第3Qまで劣勢だった、JX-ENEOS。この日は間宮が不調でした。しかし、代わりに渡嘉敷が大爆発。25得点、10リバウンド、1ブロックショット(第4Q、2点リードの場面で、町田のドライブインを見事にブロック。とどめの1撃となった)の大活躍でした。
そして、こんなに懸命に全力を尽くす選手はめったに見ないという印象のガードの吉田が勝負所で得点や素晴らしいパスを連発。第4Qの逆転の得点、60点目となるとどめの得点も吉田でした。また、宮沢も随所で得点、リバウンドで活躍、安定感を見せました。
このように、5人のレギュラーが突出して活躍したファイナルでした。JX-ENEOSの強さが際立つシーズンとなりました。来季はそんな絶対王者を破るチームが出現することに期待したいですね!
敗北を生かせるか…来季の富士通にも注目
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