全米OP2015 見どころガイド 錦織はトップ4の壁を破れるか!? 王者ジョコビッチを倒す選手は!?
いよいよグランドスラムは、今季最後となる全米オープンを残すのみとなりました。
今季のグランドスラム王者は全豪OP・ウィンブルドンがジョコビッチ、全仏OPがワウリンカとなっています。今季、手が付けられない強さを見せているジョコビッチは、全米オープンでグランドスラム今季3勝目を目指します。はたして、ジョコビッチを止める選手は現れるのでしょうか!?
全米オープン2015
会場:USTAナショナル・テニス・センター
賞金:330万ドル(優勝)
日程:8月31日~9月13日
放送予定:WOWWOW(地上波は未定)
メモ:1881年にアマチュア大会として開催されたのが始まり。1968年より、プロ選手への開放、オープン化が実施された。サーフェスは芝→グリーンクレー→ハードと変化していった。賞金総額、観客動員数がテニス競技大会で最大規模を誇っている。
過去の優勝者
2014年:マリン・チリッチ
2013年:ラファエル・ナダル
2012年:アンディ・マレー
2011年:ノバク・ジョコビッチ
2010年:ラファエル・ナダル
準ホーム・アメリカでさらなる飛躍が期待される錦織
好調だった錦織ですが、左ふくらはぎ筋膜炎で、ウィンブルドンの2回戦を棄権。安定して試合に出続けたため、疲労の蓄積もあったといいます。
次の大会まで、ウィンブルドン欠場から1ヶ月近くの時間があくため、リハビリ、休養に当てられるのは良かった点です。幸い、その間に試合もなかったため、精神的にも良いリフレッシュ期間になったことでしょう。
今季の錦織は、ランキング5位に定着しつつありますが、ランキング通りの強さを発揮しています。ちなみに、トップ10選手に6敗、それ以外の選手に3敗しています(棄権はのぞく・現在はランキング4位で全米に突入)。
今季の全米OPは昨年度の準優勝者としてのぞむ大会なので、メディアでは、優勝候補というふうに、言われることも多くなりそうです。ただ、昨年度はあまりマークされていない状態でした。そのため、前に出て、距離を詰め、素早いストロークを返すという戦略に、上位陣が対応できなかった点もあるのです。
今季、上位陣はその錦織のテニスに対して、様々な研究、対応をとっており、通用しなくなっています。そんな中、錦織はリターン力を磨きあげ、さらなる進化を目指しています。また、サービス力も向上しており、総合的な強さも、上がっています。そのため、下位に対して、安定した勝率をおさめているのです。
錦織に立ちはだかるトップ4
※全米OPでは歴代4位タイの5勝をあげているフェデラー。2008年を最後に、優勝からは遠ざかっている。
トップ選手の勝ち星
1位:ノバク・ジョコビッチ(47勝3敗)
2位:ロジャー・フェデラー(40勝7敗)
3位:アンディ・マレー(44勝7敗)
4位:スタン・ワウリンカ(34勝10敗)
5位:錦織圭(36勝9敗)
6位:トマシュ・ベルディヒ(40勝12敗)
7位:ダビド・フェレール(36勝9敗)
8位:ミロシュ・ラオニッチ(24勝10敗)
9位:マリン・チリッチ(14勝10敗)
10位:ラファエル・ナダル(34勝12敗)
※記事アップ時点。
ジョコビッチは、昨年の全米OP準決勝で錦織に敗れた際、素直に賞賛の言葉を口にしました。と同時に、錦織は別次元の戦いに、足を一歩踏み入れたという発言をしています。
別次元の戦いとは、真のトップ争いであり、4大大会で優勝を争うライバルの一人になったということです。そして、それは錦織がトップ4からも研究される対象になったことを意味しました。
実際にジョコビッチ、マレー、ワウリンカはそれぞれ、錦織の弱点を分析し、対策を練ってきました。残念ながら、錦織は彼らの前に、今季は敗れています。
優勝候補ジョコビッチ
今のジョコビッチの強さはトップ4の中でも、さらに頭一つ抜け出しています。ジョコビッチを破るには完璧なプレーと、積極的な攻撃性が必要になります。
そんなジョコビッチの死角を強いてあげるとすれば、それはビックサーバーとなります。今季3敗のジョコビッチは、イボ・カルロビッチに敗戦しています。また、ウィンブルドンの4回戦では、ケビン・アンダーソンに2セット先取され、敗戦間際まで追い詰められています。
ですので、ジョコビッチの組み合わせに、ビックサーバーが入るかは、一つの注目要素になります。
また、今季ジョコビッチを破っている残りの2人はワウリンカ、フェデラーとくしくもスイス勢の2人二なります。二人とも、強烈な片手バックハンドを得意としているのも、共通です。
今季のワウリンカはジョコビッチと1勝2敗です。 またフェデラーは2勝3敗となっています。 そして、アンディ・マレーは1勝4敗となっています。
つまり、ジョコビッチはトップ4の選手に対しても、勝率が高く、まさに、最強と呼べる存在になっています。
このように、ジョコビッチを倒すことは容易ではありません。全米OPでは、ジョコビッチが軸になるのは間違いないでしょう。
※その後、マスターズでは、マレー、フェデラーが決勝でジョコビッチを破って、黒星をつけています。
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