アイスロード 冬だけ現れる道とは!?
カナダの極北には広大な湿地帯が広がっています。その地域には点在した村があり、先住民が住んでいるのです。そして、1年のうち3か月だけ現れるアイスロードと呼ばれる氷の道があります。ノースウエスト準州のアイスロードの総延長は約2千キロにも及び、外界と村をつなぎます。その道が現れた時のみ、村の人々は外界に買い物に行けるため、車で氷の道を通っていきます。
カナダの湖・グレートスレイブレイクは冬になると氷に覆われます。それまで、その湖は迂回しなければならなかったのに、アイスロードができると最短距離で向こう岸に渡れてしまいます。
冬の方が交通の便が良くなるのです。
出典:http://aurora.jp-keepexploring.canada.travel/
このアイスロードは厳しい自然の中で生きてきた人の知恵でもあります。しかし、この氷の道は足で踏みしめると、ミシミシッと音がするそうです。ところどころにはひびも入っています。冒険家の植村直巳は、犬ぞりでアラスカなどを走り続けましたが、春前になると氷がもろくなり、割れてしまうこともあります。湖上の真ん中で起きれば、確実に帰らぬ人になってしまう危険な道でもあります。そんな道を車で行くのは、我々にはかなり度胸がいるのではないでしょうか?
そんなアイスロードを特集した番組が今夜NHKで放送されるそうです。
地球イチバン「世界一長い氷の道」 2015年3月5日(木) 22時00分~22時50分